キム氏によれば、これまでロシア市場でニッチを占めていた韓国企業には、ロシア市場から撤退する米国や日本の企業を買収し、ロシアでの地位を確固とする機会を逃すつもりはない。キム会長はスプートニクからの取材に「ロシアのパートナーと協力して、サハリンなどにある日本のエネルギー企業を買収し、水素などのグリーンエネルギー企業に変えていきたい」と意気込みを語っている。
キム会長によれば、シンドン・エネルコムが今回のサンクトペテルブルクの国際経済フォーラムにおいて、現時点では韓国から唯一参加を登録した企業。ただしキム会長は、フォーラムに参加申請をした大部分が米国企業であることに着目し、これは米国の政策が変化し、ロシアとの貿易経済協力関係の正常化が起きている証拠だという見方を示している。
また、キム会長は、今年2022年4月の韓国からロシアへの輸出は前年同時期比で71%減少であったものの、反対に鉱物原料商品をベースとするロシアからの輸入は現金換算で3月は44%増、2022年4月は8%増となったと指摘した。その結果、2022年第1四半期のロシア・韓国間の貿易額は93億ドル(1兆2150億円)となり、昨年比で24%も伸びた。
スプートニクは5月中旬に世界最大手のファーストフードチェーン、マクドナルドがロシア市場に展開の事業を売却し、撤退を宣言したニュースを報じている。
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