ジャンピエール報道官は、6日の定例会見で「我々は自国の領土を守るための能力を提供している」と話した。
これは、ウクライナへの長距離ミサイルの供給に対し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「まだ攻撃していない施設を攻撃するための兵器を使用することができる」と発言したことについてコメントを求められ、ジャンピエール報道官が答えたもの。
米国はこれより前、ウクライナ軍がロシア領攻撃に使用しないという条件のもと、多連装ロケット砲「ハイマース(HIMARS)」の供給が合意されたことを発表した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナ政府がこの要請に応じることを公に確認した。ただし、ウクライナ最高議会のエゴール・チェルネフ議員は、米国が供給するミサイルによるロシア領内への攻撃を否定していない。
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、米国が供給する兵器はロシアに対して使用しないというゼレンスキー氏の言葉についてコメントし、ゼレンスキー氏はドンバス紛争の平和的解決に関する約束を何一つ履行していないため、ロシアはウクライナ側を信用できないと述べた。
先に、ロシアのプーチン大統領は国営テレビ「ロシア1」のインタビューの中で、ウクライナに米国の超距離ミサイルが供給された場合、「我々は然るべき結論を出し、まだ攻撃していない施設に攻撃するための兵器を使用する」と警告していた。
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