インド、ロシア産原油の購入増加

インドの国営石油精製企業は、ロシア産原油を世界中の多くの輸入業者が拒否していることを背景に、ロシアの石油会社ロスネフチからの購入増加に大きな関心を示している。ロスネフチは現在、大幅な値引き提案している。ブルームバーグが報じた。
この記事をSputnikで読む
ブルームバーグによると、インドは米国やEU(欧州連合)からの圧力にもかかわらず、ロスネフチと6か月の原油供給契約を締結する計画。なお、原油の輸送と輸送に係わる保険の費用はロスネフチが負担する。この合意は、既存契約とは別の追加供給分になるという。
2022年5月、ロシア産原油のインド向け及び中国向け輸出量は記録的な水準となり、ロシア産原油を拒否した欧州諸国は、新しい供給先を緊急に探すことを余儀なくされた。これらの状況によって引き起こされたパニックと世界的な原油の流れの再構築は原油価格の上昇を招き、2022年2月最終週と比べて​​20%値上がりした。
欧米、巧妙手口でロシア産石油を抜け買い 露は大儲け
ブルームバーグによると、2022年2月末から5月初めまでのインドのロシア産原油購入量は、昨年全体の20%増となった。これにより、石油消費量がアジア市場第2位のインドの石油精製企業は、さらに安価となったロシア産原油を燃料に変え、それを国内市場に供給し、欧州や米国にも輸出することで、収益を大幅に増やすことができたこの収益は、今日、食品から燃料に至るまで、あらゆるものに広がる強力なインフレを背景に、インドに小休止を与えたという。
インドの外相は、ロシア産原油購入をめぐる西側の批判に対し、市場で最も魅力的な価格の原油を購入するのは普通のことであり、これに政治的動機を結びつけるべきではないと述べた。
関連ニュース
スリランカ 燃料危機からロシア産石油を購入へ
ブレント原油価格、1バレル122ドルを上回る 3月24日以来
コメント