メルケル氏によると、現時点でロシア側からもウクライナ側からも仲介に向けた要請は受け取っていないという。また、オラフ・ショルツ独首相やエマニュエル・マクロン仏大統領、プーチン露大統領らの見解を支持しており、メルケル元首相がこの調停に参加することは利益をもたらさないと見ているとのこと。ロシアによる特殊軍事作戦は「破滅的で宿命的」と評価しつつ、現在では交渉すべきテーマはないともコメントした。
メルケル首相は在任中の2021年10月の時点ですでに米国の諜報機関から特殊軍事作戦の用意について情報を受け取っていたとのこと。状況は極めて深刻であることが明確だったことから、ショルツ首相のモスクワ訪問をつぶさに追っていたという。
メルケル元首相はロシアに対する批判が強まる中、欧州社会におけるロシア文化のボイコットには反対の姿勢を表明した。また、長年夢だったというシベリア鉄道によるロシアの横断について、「今となっては余計な事」と発言し、悔しさをにじませた。
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