英国でイスラム教預言者の娘を扱った映画が信者の抗議により上映中止

英国の映画大手チェーン「シネワールド」はイスラム教の預言者、ムハンマドの娘を巡る伝説を扱った作品、「天の女帝」プロジェクトの中止を発表した。英紙デイリー・メールが報じた。
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報道によると、エリー・キング監督は預言者の娘、ファティマを抽象的な人物として描き、黒のヴェールで覆われた人物として提示した。一方、イスラム教徒らは映画の中で、イスラム教の歴史が歪曲され、さらにはイスラムで最も神聖視される人物らが否定的に描かれているとして上映に抗議した。
イスラム教徒らは作品について、宗教感情を冒涜するものだと抗議している。
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報道によると、上映禁止を求める抗議活動はブラッドフォード、ボルトン、バーミンガム、シェフィールドなど、イングランドの各地で実施され、数百人がこれに参加した。
一方、映画製作を手掛けたプロデューサーのマリック・シュリバック氏は上映中止について「受け入れがたい」とし、映画業界が「急進的な過激派に迎合している」と批判した。
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