情報筋によれば、メタ社員には今週、Milanという名称のスマートウォッチの生産は計画にあげられていないと通知が届いた。当初の計画ではMilanは2023年春に349ドルで発売されることになっていた。ブルームバーグはメタのこうした決定の原因は同社が支出削減に踏み切ったからではないかと推測している。
Milanの開発には2年以上が費やされており、仕組みは同様のスマートウォッチとなんら変わりはなく、ライバルのApple Watchとの唯一の差異化になるはずだったのがダブルカメラの装備。カメラの1つはディスプレイの下にあり、ストラップから時計の文字盤を外すと起動する仕掛けだったが、このカメラが邪魔して、もう一つの機能である身体のシグナルの腕時計のコマンドへの変換が果たせなかった。
ブルームバーグは、メタの経営陣はスマートウォッチをユーザーのコミュニケーションのアビリティ拡大につながるメタ・ユニバース・プロジェクトの一部と捉えていたことから、今回、Milanの開発中止は決定したものの、メタは他のデバイス開発の夢は捨てておらず、デュアルカメラのスマートウォッチ製作で使われた構想は、新プロジェクトで活用されるとの見方を示している。
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