採決では438人の議員が支持し、反対した議員はわずか65人だった。議員らは、ウクライナに加盟候補国のステータスを付与することで、「その国民に対する連帯を明確な政治的シグナルとして送る」ことを目指すとした。また議員らはウクライナで起こったすべての犯罪を調査するよう呼びかけた他、国際司法裁判所への提訴を要求した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月28日、EU加盟を希望する申請書に署名していた。EC(欧州委員会)のフォン・デア・ライエン委員長は、4月初旬にキーウ(キエフ)を訪問した際、EU加盟に関する交渉の開始に向けた調査書をゼレンスキー大統領に手渡した。現在、ECはウクライナ側の回答を分析しており、6月23日から24日にかけて開催されるEUサミットでステータス付与に向けた推薦書を提出する見通し。
またEPはウクライナへの軍事支援を継続することを定めた決議案も賛成多数で可決した。先にEPはEU加盟国によるウクライナへの軍事支援として20億ユーロの拠出に合意していた。
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