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小惑星「リュウグウ」 日本の研究チームがサンプルの分析結果発表 大量の水

日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から地球に持ち帰ったサンプルの分析結果について、日本の2つの研究チームが10日、発表した。
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はやぶさ2」は2020年12月6日、地球に帰還した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や岡山大学などの日本の研究チームが分析を進めていた。
NHKによると、「リュウグウ」のサンプルから、水と反応してできた鉱物が確認された。2つの研究チームはいずれも、「『リュウグウ』の元となった天体には大量の液体の水があり、その後、天体どうしの衝突などで細かく分裂して徐々に水が失われ、現在の『リュウグウ』ができたと考えられる」としているという。
JAXA、北海道大学、東京工業大学、東北大学、京都大学、九州大学、広島大学、東京大学のチームは、「リュウグウ」サンプルの化学組成と同位体組成を測定した。 研究チームは「リュウグウは炭素質隕石、特にCIコンドライトと呼ばれるイヴナ型炭素質隕石から主に構成されている」ことが判明したと発表した。
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岡山大学が中心となったチームは、「リュウグウ」から採取したサンプル16粒子を分析し、生命の起源に結びつくアミノ酸やその他の有機物が検出されたと発表した。
アミノ酸は23種類見つかった。この中には、神経伝達物質のグルタミン酸やアスパラギン酸、コラーゲンに含まれるグリシン、代謝に関わるバリンなどが含まれていたという。
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岡山大学の中村栄三特任教授は「我々はアミノ酸を含む有機物が氷天体で形成進化し、これが地球環境にもたらされたことによって生命が誕生したのではないかと考えている」と発表した。
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