オースティン氏は、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で「我々は対立や衝突を望んでいない。また我々は、新たな冷戦を望んでおらず、アジア版NATOの創設や地域が敵対的なブロックに分断されることを求めていない」と語った。
また、オースティン氏は、21世紀における「戦略的重心」とみなされているこの地域において、米国は躊躇なく自国の利益を守ると断言した。「しかし、我々はこの地域に対する我々のビジョン、すなわち、対立ではなく安全保障の拡大に取り組んでいる」と同氏は述べた。
オースティン氏によれば、米国は潜在的な紛争を防ぐために「競争相手国や友好国」と緊密に取り組んでいる。同氏は「これには、我々が誤った判断をしないよう保証するため、中国の防衛幹部らとの完全に開かれたコミュニケーションラインが含まれる」と述べた。
10日夜、オースティン国防長官と中国の魏鳳和国防相が、バイデン政権発足後初めて会談を行った。オースティン長官は、台湾周辺や東・南シナ海での中国の軍事的行動の活発化に関して、魏国防相に懸念を表明したとされる。
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