現在、英国の喫煙者数は600万人。政府は当初、たばこの購入年齢の制限を21歳に引き上げることを求めていたが、喫煙問題に取り組む独立組織の専門家らは、徐々に「禁煙世代」を作っていく方が良いとの考えを示した。政府は、たばこの投票年齢を毎年引き上げることで、将来的に英国の喫煙者の割合を人口の5%程度に減らし、事実上、禁煙にすることを見込んでいる。
英国政府は2030年までに、禁煙対策プログラムに年間1億2500万ポンド(約208億8000万円)を投資する予定。この資金は、「汚染者負担」枠組みでたばこメーカーから調達され、国民健康保険サービスに投資されることになる。
この禁煙対策プログラムは、喫煙者だけでなく、たばこ製品の小売店の生活を苦しいものにする可能性がある。小売業者がたばこ製品を販売するには、特別なライセンスが必要な場合がある。また、これらの製品の関税も高くなる可能性がある。
当局が「禁煙世代」を作ろうとするのは、英国が初めてではない。マレーシアでは独自の禁煙キャンペーンを展開しており、2005年以降に生まれた国民にはたばこを販売しない計画がある。
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