報道によると、9日の時点で英国ではガソリン価格が1Lあたり182ペンス(300円)にまで価格が高騰した。そのため、一般的な家庭用自動車を満タンまで燃料を補給した場合、その価格は100ポンド(1万6500円)を超える。そのため、出勤するためだけに1週間当たり燃料費だけで350ポンド(5万8000円)も支払う市民もいるという。
これにより国立保険サービスや介護サービス、タクシー運転手、及び車で出勤する人などは働くためにお金を払っている状況が続いているとのこと。これらの職種では、 退職者が相次いでおり、今後も燃料費が上昇する場合、状況悪化は避けられないという。
タクシー運転手の大量解雇は新型コロナウィルスのパンデミック期に始まった。報道によると、食事配送業者のウーバーやキャブ運転手の数が著しく減少しており、この2つの職種だけで、離職者は1万人を超える。
英国では対ロシア制裁の影響による世界的な原油価格の上昇を受け、ガソリン価格が記録を更新し続けている。国内の記録的なインフレを受けて財務省は5月26日、150億ポンド(2兆4820億円)の経済支援策を発表したほか、石油ガス会社の利益に対する税率を一時的に25%にまで引き上げた。
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