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喫煙は心不全の発症リスクを2倍にする=研究

タバコを吸うと心不全の発症リスクが2倍になることが、米国のジョンズ・ホプキンス・ブルームバーグ公衆衛生大学院(BSPH)の研究で明らかになった。この研究をまとめた論文は、学術誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載されている。
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心不全には、左心室の駆出率が低下したタイプと、左心室の駆出率が保持されるタイプの2種類が存在する。
研究者らは今回、61歳から81歳までの9500人のデータを分析した。このデータの中から心不全の事例を1215件、駆出率が低下した心不全を492件、駆出率が保持された心不全を555件発見した。
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また、これらのデータから、左心室の駆出率が保持された心不全の発症リスクは、非喫煙者よりも2.28倍、駆出率が低下した心不全の発症リスクは2.16倍高いことが分かった。
さらにこの研究では、禁煙は心不全の発症リスクを下げるが、駆出率が低下した心不全を発症するリスクは高いレベルで数十年間保持していることが分かった。研究者らは、この結果は子どもや若者の禁煙の重要性を浮き彫りにしていると指摘している。
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