研究チームは2019年末、南極のロス棚氷の氷の覆いを調査中に、雪のサンプルを収集した。調べた結果、19のサンプルでマイクロプラスチックの痕跡が見られた。その濃度は、溶けた雪1リットルあたり平均29個のプラスチック粒子で、同地域の海水中の濃度よりも高いことがわかった。また、観測基地の周辺で採取されたサンプルに含まれるマイクロプラスチックの割合は、南極大陸の遠隔地の3倍だった。研究チームは、雪の汚染は地域の生態系にとって危険なだけでなく、融雪を加速させる可能性もあると警告した。関連ニュース