2021年8月、アフガニスタンでタリバン(テロ活動により国連の制裁下にある)が政権を握ると、首都カブール空港で加速する米軍機と並んで滑走路を走るアフガニスタン人を映した映像がSNSや世界のテレビ局で広まった。人々は機体に掴まったが、おそらく高所から落下した。その後、米空軍は同機の着陸装置格納庫から人骨を発見し、事件の調査を開始したと報告した。
ポリティコ紙の記事によると、米空軍のアン・ステファネク報道官は、「前例がなく急速に悪化する治安状況に直面した際、可能な限り迅速に離陸するという点において、乗組員は適切な行動をとり、客観的な決定を下した。乗組員の飛行技術と迅速な意思決定が、乗組員の他のメンバーと機体の安全を確保した」と述べた。
ステファネク氏によると、米空軍の航空機動司令部内の軍務・法務局と米軍中央司令部は、「乗組員は(当時の」状況と武力紛争法全般に従い、適切な行動をとった」と結論付けたという。
タリバンは2021年8月初旬、アフガニスタン政府軍への攻撃を活発化させ、8月15日に首都カブールに侵攻。翌日には終戦宣言を行った。8月の後半2週間、米軍の保護下にあったカブール空港から、欧米諸国民や欧米機関で働くアフガニスタン人が大量に出国した。8月31日未明、米軍はカブール空港から撤退し、20年にわたる米軍のアフガニスタン駐留に終わりを告げた。9月初旬、アフガニスタン暫定政権の閣僚が発表され、タリバンが最初にアフガニスタンを支配した当時に外交政策を担当していたモハマド・ハサン・アフンド師が首相に就任した。
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