マリン首相は記者会見で次のように発言した。
「思うに現時点では前進することが極めて重要です。仮にこれらの問題をマドリードまでに解決しない場合、プロセスが中断するリスクがあります。どの程度かわかりませんが、かなりの時間にわたって中断するでしょう」
首相によると、フィンランドはトルコの懸念に「真剣に」接しており、誤解があるのならばそれを修正する用意があるという。
フィンランド側は交渉に向けて真剣な態度を示しているとした上で、トルコ側もこの問題を解決する上で責任を負っていると牽制した。
先に、トルコのエルドアン大統領は、スウェーデンおよびフィンランドの代表団とのNATO加盟に関する会談の結果に不満を抱いていると報じられていた。
トルコのチュルキイェ紙はスウェーデンとフィンランドのNATOへの加盟について、両国が5つの基本的な条件を満たす場合、トルコ当局は両国のNATO加盟に関する立場を再検討する可能性があると報じていた。
これよりも前、トルコがフィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請手続きの開始を妨害したことが報じられた。エルドアン大統領は、トルコ政府はフィンランドとスウェーデンのNATO加盟に「イエス」と言うことはできないと述べた。トルコの非合法組織であるクルド労働者党の代表とのつながりに関する両国の保証を信じることができないためだ。大統領によると、もしトルコが賛同すれば、「安全保障のための組織ではなく、テロリストの代表がたくさんいる場所になる」という。
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