同氏によると、夏の運転シーズンが始まり、空調のエネルギー消費量が現在増加しているため、世界のエネルギーキャリアの需要は高まりつつある。また、コロナウイルス感染の拡大を背景に課せられた制限の緩和が進む中国でのエネルギー需要が増加しているという。
ユシコフ氏は、石油製品の需要が増えているが、生産が追いつかないことを指摘した。これは石油製品の価格の上昇につながる可能性がある。
一方、「ユニバーキャピタル」の分析研究部長、ドミトリー・アレクサンドロフ氏は供給の不安定性への懸念と、ロシア産製品の禁輸措置が拡大した場合の供給のさらなる引き下げのリスクにより、石油価格が上昇し続ける可能性があると指摘した。
ブレント原油の価格は6月16日9時30分時点で、1バレル=119.40ドルとなっている。
これより前、フォーリン・ポリシー誌のコラムニスト、グレゴリー・ブリュー氏は米国の石油価格が初秋までに150ドルに達すると予測した。
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