ステファンチュク議長は14日、オーストリアの国民議会(下院)で演説を行った後、オーストリアの首相を含む複数の政治家らと会談を実施した。
ステファンチュク議長は演説の中で、ウクライナにEU加盟候補国の地位を与えるよう要請した。一方、オーストリア側は、自らが加盟を支援している西バルカン諸国も加盟に向け、長い道のりを歩んできたとして、早急な加盟手続きには反対している。
ネーハマー首相は、ツイッターのアカウントに投稿し、「ステファンチュク議長、オープンな対話に感謝する。わたしたちは最近の出来事について意見を交換した。わたしはウクライナは欧州の一部だと考えており、わたしたちは今後もできる限りの支援をする!しかし、EU加盟手続きを進めるためには既存の基準を実現しなければならない」と綴った。
先にEP(欧州議会)の議員らは仏ストラスブールで開かれた総会でウクライナに対するEU(欧州連合)加盟候補国ステータスの付与を支持する決議案を採決し、これを採択していた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月28日、EU加盟を希望する申請書に署名していた。EC(欧州委員会)のフォン・デア・ライエン委員長は、4月初旬にキーウ(キエフ)を訪問した際、EU加盟に関する交渉の開始に向けた調査書をゼレンスキー大統領に手渡した。現在、ECはウクライナ側の回答を分析しており、6月23日から24日にかけて開催されるEUサミットでステータス付与に向けた推薦書を提出する見通し。
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