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地球の近くで新たな多惑星系が発見される

地球から約33光年離れた場所という、太陽系の近くで新たな多惑星系が世界各国の天文学者らによって発見された。科学メディア「Phys.org」が伝えている。
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この惑星系の中心には、HD 260655 という名称を持つ小さくて冷たい M型矮星があり、その中に少なくとも地球とほぼ同じ大きさの2つの惑星があることが分かった。この2つの惑星は、軌道が比較的狭いため気温が高く、液体の水を維持することができないため、地球上の生物が居住できる条件がそろっていないとみられている。
この2つの惑星の質量は、地球の約2〜3倍。これらの惑星の表面温度は、1つは710ケルビン(約436度)で、もう1つは560ケルビン(約286度)と地球よりはるかに高温であることが分かった。
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しかし、研究者らは、この惑星系は恒星から近い位置にあることから明るい環境下にあり、このために惑星の性質や大気の兆候をより詳しく見ることができることから、この惑星系の研究に期待を寄せている。
米国のマサチューセッツ工科大学のカブリ天体物理学・宇宙研究所のミシェル・クニモト氏は、「この惑星系は、その明るさから大気研究における最良のターゲットになると考えられている。これらの惑星の周りには、揮発性の高い大気があるのだろうか?水や炭素を主成分とする種の痕跡はあるだろうか?これらの惑星は、そういったテーマを研究するための素晴らしい実験台になるのだ」と説明している。
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