日本 福島第一原発避難者訴訟 国の責任認めず 最高裁判決

日本で2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難を余儀なくされた住民などが国と東京電力に損害賠償を求めた4件の集団訴訟で、最高裁判所は17日、国の責任を認めない判決を言い渡した。日本の各メディアが報じた。
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報道によると、判決が言い渡されたのは、原発事故のあと避難を余儀なくされた住民などが国と東京電力に損害賠償を求めた、福島、群馬、千葉、愛媛の4件の集団訴訟。
FNNプライムオンラインによると、最高裁は、福島第一原発を襲った津波について「想定されていた津波よりも、規模が大きく、方角も違っていた」と指摘し、「仮に、国が、規制権限を行使して、東電に必要な措置を講じさせていたとしても、今回の事故は避けられなかった可能性が高い」として、国の責任を認めなかった。
今月2日、東京電力福島第1原発事故により精神的苦痛を受けたとして、福島県田村市都路町の旧緊急時避難準備区域の住民らが損害賠償を求めた裁判で、裁判所は東京電力に慰謝料の支払いを命じた。国の責任は認めなかった。
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