告訴状によると、ウィシュマさんは遅くとも2021年1月中旬頃から嘔吐や食欲不振などの体調不良を訴え、外部の病院での治療などを求めていたが、同局は収容を続行。ウィシュマさんは3月に死亡した。
2人は、当時の局長らにはウィシュマさんに適切な医療を施し、保護する責任と義務があったにもかかわらず、これを怠ったと主張。「死んでも構わないという未必の故意があり、殺人罪に当たる」として殺人の疑いで刑事告訴していた。
NHKの報道によると、地検は当時の入管の対応とウィシュマさんの死亡には因果関係が認められないと判断し、当時の局長ら13人を不起訴処分とした。
検察は死因の特定のために遺体の検査結果や解剖結果を精査し、専門家にも聴取し、事実関係の解明に向けて捜査を尽くしたとしている。
遺族らは「1年以上頑張って戦ってきたので本当に残念です」とコメントし、検察審査会に審査を申し立てる意向を示したという。
また、名古屋入館は「コメントを差し控える」としている。
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