一方、ウクライナの前には義務的な条件が設けられた。ウクライナは、汚職対策や司法制度の強化、法の支配の確保などを実施しなければならない。
フォン・デア・ライエン氏は次のように述べた。
「我われには1つの明確なメッセージがある。それは、ウクライナは欧州の展望にふさわしいということだ。ウクライナは候補国として歓迎されるべきだ」
またフォン・デア・ライエン氏は「プロセスは規則に則って進んでいる」と述べ、このような決定は「(ウクライナの)功績に基づいている」と指摘した。同氏によると、ウクライナは、欧州連合(EU)が基本とする価値観への忠誠心を十分に示した。
「欧州の一部であるという展望のためにウクライナが死ぬ用意があることを我われは知っている。欧州の夢のために彼らが我われと共に暮らすことを望んでいる」
候補国の地位については、欧州委員会の勧告を考慮して、6月23、24両日日にブリュッセルで開かれるサミットでEU加盟国の首脳が最終決定する。
ブルームバーグによると、現時点でEU加盟国になるための近道はない。このプロセスには数十年かかる可能性があるという。
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