フィンランドとスウェーデンは、ウクライナ情勢を受け、5月18日にNATO加盟申請書を提出した。しかし、トルコは両国の加盟申請手続きの開始を阻止した。トルコのエルドアン大統領は、トルコ政府はフィンランドとスウェーデンのNATO加盟について、トルコの非合法組織であるクルド労働者党の代表とのつながりに関する両国の保証を信じることができないため「イエス」と言うことはできないと述べた。
トルコ紙「Star」は、カリン氏の次の言葉を引用している。
「マドリードで行われる会議は、NATOにとって歴史的に重要であることは間違いない。戦略構想文書の改訂やウクライナ戦争、食糧安全保障、テロ対策、サイバーセキュリティなどの問題が議論されるため、非常に重要な会議だ。しかし、我々はマドリード会議がスウェーデンおよびフィンランドの加盟手続きの期限や転機であるとは考えていない」
ロシアはNATOが対立を目的としていると繰り返し指摘してきた。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、NATOのさらなる拡大は欧州にさらなる安全をもたらすわけではないとし、NATOは攻撃的性質を持っていると述べた。また、ペスコフ氏はスウェーデンとフィンランドのNATO加盟が、ロシアに対する存在的な脅威となるとは考えていないと指摘した。一方、ロシアのプーチン大統領は、フィンランドの安全保障への脅威は無いため、同国の伝統的な軍事中立政策の放棄は誤りだと指摘した。
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