フィッチ 2022年国際GDP予測を下げる

国債格付けのフィッチが6月のレポートで2022年の世界のGDP成長予測をさらに0.6%減の2.9%にまで下げた。また翌年2023年の予測も2.7%にまで下げられた。世界GDP成長予測を引き下げる最大の理由はコロナウイルスとウクライナ紛争によってサプライチェーンが損なわれたことにある。
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結果として、エネルギーと食糧のサプライチェーンが途切れ、これが欧州のインフレに予想以上の影響を及ぼしている。フィッチでは、2022年のユーロ圏のGDP成長率を当初の予測の3%増からわずか2.6%増に修正している。
フィッチのレポートによると、米国ではインフレの圧力が高じて、2022年のGDP成長率は当初の予測の3.5%どころか、2.9%は超えないという予想になっている。フィッチはまた、米国の経済成長率は2023年に1.5%、2024年に1.3%にまで低がり、米国の景気後退のリスクが高まると見ている。
WTO 2022年の世界GDP成長率予測を低下
フィッチは中国経済についてもまた、2022年に苦しくなると予測している。上海の封鎖により、2022年第2四半期の中国のGDPは第1四半期よりも下がる。ところが中国のCOVID-19に関するゼロトレランス政策は依然として機能しているため、急速な経済回復の余地はない。
日本だが、6月のフィッチレポートでは2022年1-3月期のGDPの前年同期比減少率は、従来報告されていた1%ではなく、0.5%とされた。第1四半期の消費者支出は、従来0.1%の減少から0.1%の増加へと修正されている。
スプートニクは先に、EUと英国はウクライナに巨額の資金援助を行ったため、国家予算がすでに著しく枯渇していると報じている。
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