結果として、エネルギーと食糧のサプライチェーンが途切れ、これが欧州のインフレに予想以上の影響を及ぼしている。フィッチでは、2022年のユーロ圏のGDP成長率を当初の予測の3%増からわずか2.6%増に修正している。
フィッチのレポートによると、米国ではインフレの圧力が高じて、2022年のGDP成長率は当初の予測の3.5%どころか、2.9%は超えないという予想になっている。フィッチはまた、米国の経済成長率は2023年に1.5%、2024年に1.3%にまで低がり、米国の景気後退のリスクが高まると見ている。
フィッチは中国経済についてもまた、2022年に苦しくなると予測している。上海の封鎖により、2022年第2四半期の中国のGDPは第1四半期よりも下がる。ところが中国のCOVID-19に関するゼロトレランス政策は依然として機能しているため、急速な経済回復の余地はない。
日本だが、6月のフィッチレポートでは2022年1-3月期のGDPの前年同期比減少率は、従来報告されていた1%ではなく、0.5%とされた。第1四半期の消費者支出は、従来0.1%の減少から0.1%の増加へと修正されている。
スプートニクは先に、EUと英国はウクライナに巨額の資金援助を行ったため、国家予算がすでに著しく枯渇していると報じている。
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