デスカルジ氏は「もしロシアの供給を今やめたら、我々は準備ができていない。2022~23年秋冬に準備ができるだろう。過去4〜5か月間に準備してきた契約を締結する必要がある」と述べた。
デスカルジ氏はは、イタリアのガス貯蔵施設は現在54%が満杯であり、10月までに70~80%に達する必要があると付け加えた。彼によると、倍増したアルジェリアからの供給はこれに貢献するだろう。
同氏は、最悪のシナリオでは、イタリア当局が他の国からのガスの供給を促進する必要があると述べ、「おそらくいくつかの制限があるだろうが、いずれにせよ、我々は冬を過ごすことを可能にする方法がある」と語った。
これより前、アレクサンドル・ノヴァク副首相は、ペテルブルク国際経済フォーラムのフィールドで記者団に対し、ガスプロムの欧州の顧客の大部分がルーブル決済に移行しており、供給量のおよそ90~95%分がルーブルで購入されていることを明らかにしていた。
プーチン大統領は3月23日、ロシアは非友好国へのガス供給の決済をルーブル建てに移行すると宣言し、EUや米国へロシア産の商品を輸出しても相手国の通貨で支払われるのであれば意味をなさないと明言した。一方でプーチン大統領は、ロシアはガス供給契約に明記された量と価格はそのまま維持するが、それはロシアが自国の評判を大事にしているからだと説明している。
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