米国 中間選挙でのロシアによるサイバー干渉という「仮説的」シナリオを懸念

米政府は、ロシアのハッカーが11月に予定されている米国中間選挙に干渉する可能性を懸念しているが、そうしたシナリオは「仮説」に過ぎないと認めている。米CNNが、5人の現・元米政府高官(うち数人は匿名)の話を引用して報じている。
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米政府は、ロシアがウクライナ紛争に関連した欧米の動きに対する報復として、一部の有権者がすでに抱いている選挙制度への不信感を高めるような小規模なサイバー攻撃を仕掛け、米国社会の分裂を深める可能性があると示唆している。
記事では「CNNの取材に応じた5人の現・元米国政府関係者は、このようなシナリオはまだ仮説に過ぎないと強調した」と述べられている。
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同局は、4月まで国家安全保障会議の立法事務局長を務め、それ以前は下院国土安全保障委員会事務局でサイバーセキュリティと防諜の責任者を務めていたニコル・ティズデール氏の言葉を引用し、「何か小さなことが起これば、それが狂躁や混乱につながり、人々は突然、選挙全体がまったく安全でないと思うだろう」と伝えた。
専門家らは、ロシアのハッカーが数ある地方の有権者登録システムのいずれかをハッキングし、サイバー攻撃が注目され、反響を呼ぶようにするのではないかと推測している。このようなシナリオは、選挙制度の問題点についてSNS上での議論がさらに扇動されることを想定している。
11月、米国では下院および上院の一部、州知事の再選挙が行われる。共和党は、2020年に敗北した民主党へのリベンジを期待している。
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