米国、ロシア産石油の価格制限について構想 石油販売による収益を削減、供給は拡大

ジャネット・イエレン米財務長官は、西側諸国はロシア産石油に対し制裁を科しているものの、ロシア産石油の世界市場への供給を拡大するような価格制限のメカニズムが議論されていることを明らかにした。
この記事をSputnikで読む
イエレン氏は、この構想は、ロシア産エネルギーの輸入を完全または部分的に禁止したことで、記録的なインフレに直面した米国および同盟国によって積極的に進められていると述べた。
イエレン氏は、カナダ訪問中に「我々はロシアの石油価格を引き下げ、プーチン大統領の収益を制限する一方で、より多くの石油が市場に出回るようにするような価格の上限または例外について話している」と語った。
秋までに米石油価格が1バレル150ドルに上昇=フォーリン・ポリシー
さらに、イエレン氏は、このメカニズムは「欧州、米国、英国などで近頃導入あるいは提案されたエネルギー制限を拡大・強化する」ものだとした。同氏は、上限価格を設けることで、例えば、欧州企業はロシアの石油輸送に保険をかけ続けることが可能になると説明した。
イエレン氏は「輸入禁止の例外と解釈してよい」と話した。
新たなメカニズムの合意はいつになるのかという質問に対し、イエレン氏は「一生懸命やっているところだ。ご期待ください。同盟国と非常に積極的に取り組んでいる」と答えた。
関連ニュース
ロシア アジア向け石油輸出拡大へ 欧州制裁を背景に
欧米、巧妙手口でロシア産石油を抜け買い 露は大儲け
コメント