米国のメコン川保護プロジェクトの責任者である生物学者のゼブ・ホーガン氏は、「6大陸の川や湖で巨大魚を20年間研究してきたが、これは世界の情報源で私たちが目撃、または記録された中で最大の淡水魚だ」と語った。
捕獲されたのは、巨大な淡水アカエイ「Urogymnuspolylepis」。
クメール語では、このエイの名前は「満月」を意味する。これまでは、タイ・メコン川で2005年に見つかった293キロのナマズが世界最大の淡水魚だった。
世界記録の樹立に科学的な意味はないが、ホーガン博士は、この魚の存在は生態系が健全であることの指標となると語った。同博士はまた、この発見によって地元の人々がこの川の素晴らしさに気付くことを期待し、この川に住む生物を保護する必要があると強調した。
巨大エイには水中聴音器が取り付けられ、その後、リリースされた。今後、研究者らは川に設置された36の水中装置を使いエイの行動を追跡する。
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