太陽フレアは太陽の表面で観測される爆発現象で、小規模なものは1日3回ほど起きている。大規模なものの場合、爆発に伴い放出されるX線などが地球に達し通信障害や停電が起こることが懸念されている。太陽フレアの活動は約11年周期で増減し、直近では2025年ごろに活発になると予測されている。
報告書によると、太陽フレアなどの極端な宇宙気象現象によって、通信や航空無線、人工衛星など社会インフラが麻痺する可能性が指摘されている。
100年に1度の大規模な太陽フレアが起きた場合、携帯電話の通信やテレビが2週間にわたり使用できなくなる可能性があるほか、一部で停電が起きたり、無線への影響により航空機や船舶が運航見合わせになったりする恐れがあるという。
このため、有識者会議は宇宙空間を含む観測拠点を拡大し、「宇宙天気予報」の強化を進めるとしている。また、インフラに対するリスクをふまえた警報システムの構築も検討している。
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