三菱電機、10年前よりビル管理装置の法定試験を行わず

日本の三菱電機は、ビルの管理装置に関して、法定試験を実施してこなかった。こうした状況は、製品の出荷がはじまった10年前から常態化していた。NHKが報じた。
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試験が行われなかったのは、ビル内の電気錠をはじめとするセキュリティー設備や空調管理に使われる装置。これらは子会社の三菱電機ビルソリューションズが提供していた。未試験で出荷されたのは3万1930台にのぼるという。
こうした背景には、認証取得にあたって第三者機関とやり取りする際に、三菱電機の担当者が必要な試験について十分認識していなかったことがあるとされる。
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同社によると、出荷された製品には「PSEマーク」と呼ばれる第三者機関の認証が付けられていたが、法定試験は出荷がはじまった10年前から行われていなかった。
三菱電機は、使用に影響はないとしつつ、今後、新たな装置を取り付けるなどの対策を進めるとし、謝意を表明した。
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