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中国 欧米よりも先に火星の土壌サンプルを地球へ

中国は、欧米諸国よりも2年早く、つまり2031年に火星の土壌サンプルを地球に持ち帰る目標をたてていることが分かった。サイエンスメディア「SpaceNews」が伝えている。
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中国の火星探査機「天問1号」の開発やミッションを担当する孫沢洲氏が20日、今後実施予定の火星のミッションについて発表した。それによると、中国は2028年に火星に探査機を打ち上げ、2031年に土壌のサンプルを地球に持ち帰るという。
SpaceNewsによると、米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機構(ESA)にも同様のミッションを行う計画があるが、NASAはその計画を延期した。一方、ESAは火星探査機を2027年に打ち上げ、火星の土壌サンプルを2033年に地球に持ち帰るとしている。
中国は2020年7月に火星探査機「天問1号」を打ち上げた。この探査機は着陸船と探査車「祝融号」から構成されており、2022年5月には祝融号が火星で水の活動形跡を発見した。
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中国は現在、「天問2号」を2025年に小惑星に打ち上げ、土壌のサンプルを地球に持ち帰る計画を立てている他、「天問3号」で火星の土壌サンプルを回収、木星系の探査プロジェクトに「天問4号」を投入する構想をまとめている。
スプートニクは以前、中国が建設を始めた天宮号宇宙ステーションの完成が間近だと報じた。
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