イランで85人の未成年に死刑宣告=国連報告書

イランでは2021年8月から2022年3月にかけて少なくとも2人の未成年に対する死刑が執行された。国内では85人以上の未成年が死刑宣告を受け、刑の執行を待っている。国連のアントニオ・グテーレス事務総長の報告書で明らかになった。
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ナダ・ナシフ人権副高等弁務官は人権理事会の第50回定例会で報告を行った。報告によると、イランでは2021年8月から2022年3月にかけて少なくとも2名の未成年に対する死刑が執行されたほか、85人の未成年が死刑宣告を受け、死刑囚用の監獄に収容されているという。
イラン最高裁判所は2022年2月、に18年にわたって収容されていた未成年の犯罪者(判決当時)に対する死刑宣告を取り下げ、ナシフ人権副高等弁務官はこれを「肯定的な出来事」と評価していた。
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イラン国内における死刑執行の数は増加傾向にあり、国連事務総長は懸念を示している。報告書によると、刑を執行された死刑囚の数は2020年が260人だったところ、2021年は310人に拡大していた。そのうち14人は女性とされている。
イランでは2022年に入ってから3月20日までの間に少なくとも105人が死刑を執行されており、その多くはマイノリティのグループに属していたという。
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