盗まれた19世紀の絵画が50年を経て発見

米国で、熱心な研究者らとFBI捜査官が、50年前に何者かに盗まれた2枚の古い絵画を発見した。ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
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1920年代に有名な米国人アーティスト、エミー・フィリップス氏によって描かれた肖像画は、1972年2月にニューヨーク州ニューパルツの資産家の夫婦の家から、他の芸術品とともに盗まれた。
盗難直後、コレクションの多くは回収されたが、フィリップス氏の肖像画の所在は不明のままだった。肖像画には、ダーク・ヴィンコップ氏とその妻のアナティエ・エルティング氏が描かれている。
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図書館職員のキャロル・ジョンソン氏とニューパルツ歴史学会の学芸員であるジョセフィン・ブラッドグッド氏が、盗まれた肖像画の行方を追っていた。
彼らは、行方不明の肖像画が2005年にオークションハウスのサザビーズで1万3000ドル(約177万円)で落札されたという情報をつかみ、これをもとにFBIと連絡を取った。同局のエージェントたちはサザビーズの代表を裁判所に召喚し、買い手の名前を突き止めた。報道によれば、コレクターは肖像画の盗難について何も知らず、フィリップス氏の作品を街に返すことに同意したという。
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