IOC、トランスジェンダー選手の競技参加について 各競技連盟による独自の判断を認める

国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は、同委員会はトランスジェンダーの選手の競技会参加に関する規則を各国際競技連盟が独自に選択することを許可するとし、この件に関する批判を受け入れる構えだと表明した。
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これに先立ち、テニスで過去に世界ランク1位となったマルチナ・ナブラチロワ氏は、トランスジェンダー選手の女子競技への参加を不公平だとし、この問題に関してIOCの率先力欠如を非難した。
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スイス・ローザンヌで行われたIOC理事会後の記者会見で、アダムス氏は「これは非常に複雑なテーマであり、難しい状況。バランスを考えなければならない」とし、「トランスジェンダー選手に大きな優越性があるかどうかは、それぞれのスポーツ、それぞれの種目の方がよく理解していると思う。したがって、各国際競技連盟が独自に決定するようにした。全てに対応した規則は1つではない。批判されることは避けられないが、バランスを取るべきだ」と語った。
2021年の東京五輪では、トランスジェンダーの選手が初めて競技に参加した。ニュージーランドのローレル・ハッバード選手は、女子重量挙げ87kキロ級に出場し、バーベルを頭上まで一気に引き上げる「スナッチ」を3回とも失敗し、最下位となった。その後、引退を表明した。
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