ルース氏は、「西側はロシアを孤立させることができずにいる」と題した記事を掲載し、その中で、ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦は多極世界に対する要求をますます高めていると強調した。
またルース氏は、西側以外の世界は、「戦略的な自己決定権」を強く望んでいるとし、「ロシア産の石油を安く輸入しているインドやブラジルなどの国を非難することはできない。またロシア産穀物の購入を望む国が相当数あることにも驚くべきではない」と主張している。
ルース氏はさらに、インドや中国は新たな決済システムやロシア製品の輸送ルートの創設に尽力しているとし、「『国際的なシステムからロシアを排除しようとする』西側諸国の試みを遮断しようとしている。もしも世界の他の国々に、我々と同様にロシアに対抗することを求めるなら、それらの国が何を望んでいるのかに注意を向ける必要がある」と指摘した。
加えて、ルース氏は、「世界は落としどころのない光と闇の戦争の最中にあると繰り返し続けるのは、外交的戦略とはいえない」との考えを明らかにした。
関連ニュース