イエローストーンの洪水はこの半世紀で最も破壊的な被害となった。科学者らは公園を流れる河川は何千年も前から氾濫を繰り返していたため、洪水の発生をすべて地球温暖化に起因するわけにはいかないとは認めている。一方で気象学者らは、米国内の数百の国立公園で今後数年間内に気候変動による影響が出る恐れがあると予測している。米国の国立公園の多くは標高が高いため、気候変動による影響は少なくとも2倍以上強く感じられる。
米国の自然保護組織は国立公園を守るために全力を尽くしており、地球温暖化の影響緩和のために17億ドル(2307億円)の連邦予算から確保した。例えば、グレイシャー国立公園の生物学者はマスをより涼しい水域に移動させるよう努力し、カリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園は希少な植物種が異常高温に耐えうるよう、湿潤で涼しい地域に徐々に移し替えようとしている。
スプートニクは地球温暖化により宇宙から見たアルプスの様子が変化していることを報じた。アルプス山頂に以前あった雪化粧は緑の絨毯のような植物に変わっている。
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