論文によると、実験ではイナゴの脳の嗅覚をつかさどる部分に電極を差し込み、培養したヒト由来の良性腫瘍、がんなど3種類の腫瘍のニオイをイナゴに嗅がせた。
その結果、イナゴの脳はそれぞれの腫瘍に対して異なった反応をみせた。電極のデータのパターンには明らかな違いがみられるといい、イナゴが腫瘍の種類を見分けられることが明らかになった。
昆虫をがんの発見で利用する試みは世界初だという。チームは、今後の研究でイナゴがどのようにがんを見分けているかのメカニズムを詳しく解明することで、がん発見の技術向上に生かしたいとしている。
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