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米国で社会的緊張が高まる 中絶の権利認めない判断で

米連邦最高裁は24日、人工妊娠中絶の権利を認めた1973年の判例を覆す判断を下し、米国では社会的緊張が高まっている。バイデン米大統領は、より深刻な状況に陥るのを防ぐために、緊急事態宣言の発令を呼びかけている。
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最高裁の判断を受け、中絶の規制は各州に委ねられた。少なくとも10州が事実上、中絶を禁止した。
中絶の権利を支持する研究機関グットマッカー研究所によると、中絶を禁止または規制する可能性を規定している法が26州で承認されている。
米国では24日以降、抗議デモが続いている。各地で数万人の米国人が抗議の声をあげている。デモの参加者たちは「女性の権利は人権だ」「私たちの体をどうするかは自分で決める」「出産の強制は奴隷制度だ」などと叫んでいる。
また、不服の申し立てが積極的に行われているという。
さらに、米全土で緊急避妊薬の需要が急増した。
最高裁の判断は、米国を共和党の州と民主主義の州に分裂させた。バイデン米大統領は、前任者のトランプ氏を非難した。トランプ氏は、賛成票を投じた3人の判事を指名した。トランプ氏は最高裁の判断について「命の大きな勝利」だと指摘した。
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ユタ州会議事堂前で、中絶禁止法に反対する抗議デモに参加する人々(米ユタ州・ソルトレイクシティ、27日)

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連邦最高裁前の歩道にペンキを投げ入れ、拘束される反対派の活動家(米ワシントン、25日)

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テレビドラマシリーズ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の衣装を着て抗議デモに参加する反対派の活動家(米コロラド州・デンバー、27日)

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コロラド州会議事堂前で、中絶禁止法に反対する抗議デモに参加する女性(米コロラド州・デンバー、27日)

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市庁舎前で中絶禁止法に反対する抗議デモに参加する人々(米カリフォルニア州・サンフランシスコ、24日)

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コロラド州会議事堂前で、中絶禁止法に反対する抗議デモに参加する反対派の活動家(米コロラド州・デンバー、27日)

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中絶禁止法に反対する抗議デモで、メガホンを手にスピーチする反対派の活動家(米ワシントン、26日)

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コロラド州議事堂前で抗議の声を上げる女性(米コロラド州・デンバー、24日)

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スパイダーマンのコスチューム姿で抗議デモに参加する市民(米カリフォルニア州・ロサンゼルス、26日)

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ユニオンスクエアで中絶禁止法に反対する抗議デモを行う反対派の活動家(米ニューヨーク市、24日)

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中絶禁止法に反対する抗議デモで行進する反対派の活動家(米コロラド州・デンバー、27日)

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中絶禁止法に反対する抗議デモで、涙を拭う女性(米カリフォルニア州・ロサンゼルス、24日)

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