IT・科学

中国の火星探査機「天問1号」、研究プログラムを完了

中国の自動惑星間ステーション「天問1号」は、火星で706日間過ごす中で、惑星表面の全体的な撮影という科学的ミッションを完了した。29日、中国国家航天局(CNSA)が発表した。
この記事をSputnikで読む
同局は、6月29日現在、探査機は火星で706日間を過ごし、惑星を1344回周回する中でその表面全体を中解像度の画像で撮影、これまでのすべての科学的研究課題を完了したと発表した。
同局は、「天問1号」は引き続きリモートセンシングと技術実験を実施すると表明した。
火星探査車「祝融」は、2020年7月23日に火星探査機「天問1号」に搭載されて打ち上げられた。
スペースXは、人々を火星に運ぶために宇宙船1000機以上を建造する=イーロン・マスク氏
同探査機の主なミッションの目的は、火星の生命の兆候の可能性を発見すること、また、将来的に同惑星の条件が変化し、人類の移住に適応できるようになるかの解明で科学者らをサポートすることにある。
2021年5月15日、火星探査機「天文1号」の一部である探査車「祝融」が火星表面のユートピア平原南部に軟着陸することに成功した。中国は、1回のミッションで火星への飛行と着陸に成功し、また、火星探査車を使って同惑星を探索した世界初の国となった。
探査機「天文1号」と探査車「祝融」は、2年間で1040ギガバイトのデータを地球に送信した。発表によれば、すべてのデータは最終的に世界の科学界に公開されることになる。
関連ニュース
宇宙開発で中国が米国に挑戦状
イーロン・マスク氏、火星での生活について説明
コメント