2015年11月にパリで起こったテロ行為の関係者、20人はいずれも有罪判決を言い渡された。実行犯のアブデスラム被告は無期懲役で、仮釈放は認められていない。共犯者のモハメド・アブリニ被告も同じく終身刑を言い渡されたが、22年の懲役で釈放される可能性がある。
事件は2015年11月13日に発生した。3つのグループが同時にパリで襲撃を行い、これにより130人が死亡したほか350人以上が負傷した。事件はパリ郊外のサッカースタジアム近くで起きた自爆テロで始まり、その後パリの中心部にあるバーやレストランなどに車で乗りつけた男たちが次々と銃を乱射した。最も被害が大きかったのはパリ市内のコンサートホールで、およそ1500人がロックバンドの演奏を楽しんでいたところ男3人が銃を乱射したり、自爆したりして、合わせて90人が死亡、多数のけが人が出た。
事件の裁判は2021年9月に始まり、テロ行為に関係した20人が裁かれた。実行犯のうち、生存者はアブデスラム被告のみ。被告は9月の法廷で、テロ行為はフランス市民社会に向けられたものだったという挑発的発言を行っていた。
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