熱海の土石流発生から1年 遺族は県と市を提訴へ

静岡県熱海市で大規模な土石流が発生してから3日で1年となる。被害が大きかった同市伊豆山地区では追悼式が行われた。一方、犠牲者の遺族らは、県と市に対し損害賠償を求める訴訟を起こすと明らかにした。NHKなど日本のメディアが報じている。
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2021年7月3日、熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土石流により、災害関連死も含め27人が死亡し、今も1人が行方不明となっている。
NHKの報道によると、熱海市は3日午前、伊豆山地区で追悼式を主催。式には犠牲者の遺族など約80人が参列し、黙祷して犠牲者を悼んだ。
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一方、犠牲者の遺族らは会見を行い、県と市に対し損害賠償を求めて8月末をめどに訴訟を起こすと表明した。遺族らは、熱海市の対応について、届け出に不備があったにもかかわらず受理したこと、崩落の起点となった盛り土が届け出の3倍以上の高さに至っていると知りながら措置命令を出さなかったこと、避難指示を出さなかったことに過失があったと主張。
また、静岡県については、市の対応に是正命令を出さなかったなどと主張している。
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