ロボットフィッシュは、見た目も触った感触も本物の魚と違いがない。同ロボットは、体を揺らし、「ヒレ」を振って移動しながら、水中のマイクロプラスチックを吸い取り、適切な場所に運ぶ。さらに、研究者らは、このロボットは、損傷した状態でもマイクロプラスチックを吸収することができ、「自己修復」も可能だと指摘する。
現在、ロボットの使用は浅瀬のみ可能だとされる。しかし、この研究報告の執筆責任者の1人である四川外国語大学のWang Yuyan氏は、研究チームは、深海で機動し、リアルタイムで汚染物質であるマイクロプラスチックを検出できる新しい機器の開発に取り組んでいると語った。
日本の九州大学の推定によれば、2021年現在、世界中の海面には様々なマイクロプラスチックが約25兆個存在し、その重量は500ミリリットルのペットボトル約300億本分に相当、しかし、実際の量はさらに多いとされる。
2019年8月、世界保健機関(WHO)は、飲料水とともに人体に取り入れられるマイクロプラスチックの悪影響に関して、レポートを発表している。
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