モラヴィエツキ氏は、論説の中でこのように記した。
「グリーンエネルギーへの移行は、(EUの)基本的な安全保障を犠牲にして行うことはできない。そうせざるを得ない状況となれば、躊躇なく従来のエネルギー源に一時的に戻らなければならない。短期的な石炭の使用が、気候変動に関する野心的な目標を先送りすることになったとしても、強い欧州社会を維持するための必要条件となるかもしれない」
モラヴィエツキ氏は論説の中で、EUでのインフレ、何百万人もの国民を燃料不足に追い込む恐れ、EU内でのエネルギー価格の上昇を指摘した。ポーランド政府は「以前からエネルギー価格の人為的な上昇を阻止するための改革を求めてきた」という。
ロシアにおけるウクライナでの特別軍事作戦の開始を受け、欧米諸国はロシアへの制裁圧力を強めており、ロシア産エネルギーからの脱却という声が高まってきた。欧米では物流チェーンの混乱により燃料、電力、食料の価格が上昇している。
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