当局によるこの措置は、感染拡大が続く新型コロナウイルスが国外から流入する危険性を低減するための努力の一環だという。マカオでも先週、新型コロナウイルスの検査結果を受けて、台湾産マンゴーを廃棄した。同通信社によると、食品を感染源としているのは、世界でも中国本土だけだという。
台湾農業委員会は、この措置は科学的ではないと反発しており、国際的な規範に沿った措置をとるよう呼びかけている。
台湾外交部(外務省)は、「これは奇妙で納得のいかない偽りの経済的威圧だ。台湾の水産物に続いて、今度は我々のマンゴーが新型コロナウイルスの陽性反応を示した。しかし、一体どこで(PCR検査を行うための)マンゴーの鼻を見つけたのだろうか?」とツイッターに投稿している。
台湾農業委員会によると、開花不順、低温、降雨、病気のために2022年のマンゴーの生産量は47%減少し、1997年以来最低のレベルになると予想している。世界保健機関(WHO)は、食品を摂取することで新型コロナウイルスに感染する可能性を示すエビデンスはないとの見解を出している。