気候変動と化石燃料の価格高騰により、新たな再生可能エネルギー源生産への投資が急増している。しかし、太陽が照っていない、または風が吹いていないときに途切れることのない供給を維持するにはどうすればいいのだろうか?
その解決策が、ネットワークがより環境に優しいものになるにつれてその中でエネルギーを蓄え、需要を調整できる大型電池だ。この解決策は、フィンランドのPolar Night Energy社の研究者たちによって発見された。背の高い貯蔵タンクの中に建設用の砂が100トン入っている。電池は、特殊な導体に電流を流して熱エネルギーを発生させることで動作する仕組み。この場合、空気が加熱され、それが熱交換器のチャネルを通って砂に送られる。砂の高融点が利点となっており、そのおかげで砂電池はエネルギー貯蔵の大きなポテンシャルを秘めている。また、このようなエネルギー源は、リチウムやコバルトを使った電池よりも安価だ。
今日、Polar Night Energy社が開発した砂電池は、地域の暖房システムにエネルギーを供給している。開発者たちは、熱交換器が発生させる熱風は、水の加熱にも使用できると考えている。
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