ジョンソン氏による辞任発表の数時間後、同氏はダウニング街で政権のメンバーと会った。ブルームバーグの情報源によれば、ジョンソン氏はメンバーらとの会合で、首相に留まろうという自身の「悲惨な試み」について語った。
ブルームバーグは「ボリス・ジョンソン氏は木曜日の朝に辞任しなければならないことに気付く前に、第二次世界大戦後、森の中で戦う日本兵のように振る舞いながら、権力を維持しようとしたと冗談を言った」と書いている。
7月7日木曜日、ジョンソン氏は英国の首相および保守党党首のポストを退く決意を固めたと宣言した。
英政府ではジョンソン首相への不信から閣僚の辞職が相次いでおり、2日もたたないうちに財務大臣など重要なポストをはじめとする50人近くが辞表を提出した。英政府内では昨日6日に激震が走る前の時点ですでに、コロナウイルスの感染拡大で全国にロックダウン(都市封鎖)がしかれていた時期に首相官邸でパーティーが催されていたことが発覚し、大きなスキャンダルを呼んでいた。パーティーが開かれていたのは2021年4月6日、英国王室のフィリップ殿下の国葬の前夜で国喪が宣言されていた。
ジョンソン氏は5月、保守党内で行われた不信任投票で不信任支持148票対不支持211票で辛くもポストに留まることができた。こうした場合、首相へ再び不信任案を提出するには通常1年を待たねばならない。
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