ナダルがケガでウインブルドン準決勝を棄権、1969年以来の年間グランドスラム成らず

今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(英ロンドン)で男子シングルスに第2シードとして出場していたラファエル・ナダル(スペイン)が腹筋の裂傷を理由にニック・キリオス(オーストラリア)に対する準決勝を棄権した。
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ナダルは6日に行われた準々決勝で、第11シードのテイラー・フリッツ(米国)にぎりぎりまで追い込まれながらも、競り勝った。腹筋に痛みを抱えた様子を見せていたナダルは第2セット途中でメディアカルタイムアウトを取ったが、諦めることなく4時間20分を戦い抜いた。ナダルは会見で次のように発言した。
「どうすればいいか、我々は一日中検討しました。ですが、プレーする意味を見出せませんでした。もちろん、これ以前に私はとても苦しい条件でコートに出たことも一度ならずありました。ただし、継続すれば状態はさらに悪化するだけだということは明らかでした。残り2つの試合に勝利できるとは想定できません。勝利できない状態でコートには出たくありません」
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今シーズンのナダルは足のケガを抱えながらも1月のオーストラリアン・オープン(豪メルボルン)と6月のフレンチ・オープン(仏パリ)を制し、てフェデラーとノバク・ジョコビッチ(セルビア)に2つ差をつける男子最多のグランドスラム22勝目をマークし、1969年以来となる男子テニスの『年間グランドスラム(同じ年に四大大会全制覇)』を達成する可能性があった。
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