上久保教授によると、岸田氏は参院選で圧勝すれば、安倍派の排除に向けて動き出すという。与党内で岸田派と安倍派はライバル関係にあり、安倍派の重鎮には安倍氏の弟、岸信夫国防相や、高市早苗政調会長などがいる。これらのポストは岸田派の議員らにすげ替えられるとのこと。
安倍氏の死が首相に影響を与えることはないかとの質問に対し 上久保教授はこれを否定した。
「安倍元首相の死にもかかわらず、岸田氏は内閣と党の要職から安倍派を排除するだろう。自民党が安倍氏の遺産を感情的に受け継ぐことはしない。彼らは自らの利益を最大化するだけだ。そして安倍氏無き今、岸田氏にはより多くの権力が集中した。そして党のメンバーはその経済政策に追従していくだろう」(ロシア語からの翻訳)
8日午前11時半ごろ、奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅近くで演説中の安倍元首相が男に銃に撃たれて死亡した。朝日新聞によると、警備は奈良県警が警備部参事官をトップとする態勢で対応し、県警の警察官と警視庁から派遣された警護員(SP)が現場にいたという。