研究チームが牛の血液サンプル12本、豚の血液サンプル12本を調べたところ、各サンプルにマイクロプラスチックが確認されたという。内容はポリエチレンやポリスチロールなどであった。マイクロプラスチック粒子は農場で直接採取されたサンプル、あるいはスーパーの段ボールパッケージなど、ミルクサンプル25本中18本にも確認された。さらに牛検体8本中7本、豚検体8本中5本にも含まれていた。
マイクロプラスチック粒子はまた、家畜の飼料の中にも確認され、包装由来の可能性があるという。研究を委託した「Plastic Soup Foundation」のマリア・ウェスターボス氏は、飼料を家畜のマイクロプラスチック汚染の主要因とみなしている。同氏は、できるだけ早く家畜と人の健康のためにマイクロプラスチックを排除するよう呼びかけている。
これより前、同大学の研究チームは初めて人の血液中のマイクロプラスチックを確認した。ヒトおよび動物の健康リスクについては現時点では明らかになっていない。