ソロモン諸島 オーストラリア人道支援団体へのビザ発給を拒否

ソロモン諸島の外務省が、オーストラリアの人道支援団体の職員へのビザの発給を拒んでいることが分かった。オーストラリア紙が11日、豪外務省の発表を引用して報じている。
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団体の職員は、ソロモン諸島の様々な経済開発プログラムを支援するために首都ホニアラを訪れる予定だったが、どの政府組織に協力するのかを明らかにできなかったため、ビザの発給を拒まれたという。
同紙によると、その頃ソロモン諸島の当局は「安全保障協定に基づき、ソロモン諸島を訪れる少なくとも6人の中国人顧問の入国を許可した」という。
オーストラリアのアンソニー・アルバニージ首相は、団体職員のビザ発給が遅れていることは「技術的な問題」によるものとの期待を示したが、「自国が太平洋政策においてボールを逃した」ことは認めている。
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中国とソロモン諸島の安全保障協定

協定をめぐっては3月24日、草案とされる文書が流出した。文書によると、署名後に中国はソロモン諸島領内で常時的な軍事任務を持ち、軍事基地を建設することができ、これにより地域における中国の立場が大幅に強化される。
中国の汪文斌報道官は4月19日、中国とソロモン諸島がすでに安全保障協定に署名したことを発表した。
オーストラリアでは協定締結について、同国にとって第2次世界大戦以降で最大の太平洋地域における外交的失敗だと指摘された。
ソロモン諸島は、人口70万人弱の太平洋の島国。2019年に台湾と外交関係を断絶し、親中路線をとった。
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