外交筋は先に、リア・ノーボスチ通信に対し、本日の協議におけるコンセンサスへの期待は大きいと伝えていた。外交筋は、協議ではロシアの危惧や、ロシア産農産物を輸出するための保険、物流、銀行の部門に制裁措置が存在することが考慮されていると述べていた。
穀物輸出「回廊」について
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ政府が港を明け渡せば、ロシア政府はウクライナの穀物を搭載した船の通行を保証し、ロシアの支配下にあるベルジャンスク港とマリウポリ港を通じて穀物の輸出を保証できると述べている。
6月8日、トルコのアンカラで行われたロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とトルコのメヴリュット・チャヴシュオール外相の会談では、トルコが積極的な役割を果たすという、いわゆる穀物(輸出の)回廊の創設について議論が行われた。
6月21日、トルコとロシアの軍の代表団がモスクワで、ウクライナの穀物輸出再開について協議を行った。この日、トルコ、ロシア、ウクライナの3カ国の国防省の間でウクライナ産穀物の輸出を調整するためのホットラインが設置され、3カ国の陸軍大将が責任者になることが明らかになった。
トルコのエルドアン大統領は、6月28日から30日にかけてマドリード(スペイン)で開催されたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議の後、トルコ政府は黒海のルートを通る農産物の輸出再開に取り組む用意があると述べた。エルドアン氏によると、ウクライナの港には約20隻のトルコ商船があり、輸送の準備ができているという。